電気工事
次は、7/4 (上棟 31日目) の本題である、電気工事の写真を。
こちらが、今日の配線に使う VVF (Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type) ケーブル。
線心数が2心で導体径が 2.0mm のタイプで、許容電流は 23A。
電流を流すと、この電線自体も発熱するのだけど、あまり電流を流し過ぎると
表面の絶縁皮膜が溶けるほど温度が上がってしまい、最悪の場合は発火する。
そのため、この導線に流しても良いのは何アンペアまでですよ、というのが
ちゃんと決まっていて、それが 「許容電流」 と呼ばれる。
今回は1回路あたり 20A、つまり 20A (=20kWh) を超えるとブレーカーが落ちるので、
電線は 23A になっている模様。
ということで、早速コンセントやスイッチを取り付けていく。
これは、WICL (ウォークインクローゼット) の照明と換気扇用の2口スイッチ。
これらは、コンセントやスイッチを取り付けるためのボックスで、
いわゆる 「スライドボックス」 と呼ばれるもの。
こちらは、主寝室の照明用の2口スイッチ。
同じ2口なのに、なぜかこっちの方が大きい。
同じく子供部屋の、3口スイッチ。
すべて照明用。
こちらは、子供部屋の足元コンセント。
こちらはクーラー用のコンセント。
勾配天井の割りに低い位置に付いていたので、高い所に変更してもらった。
二階へ伸びる電源用 VVF ケーブルの山。。
こちらが一ヶ月くらいかけて必死に検討していた配線図。
コンセントやスイッチを設置する場所は、実際に生活しているところを
明確にイメージできていないと、納得のいく配線図は作れない。。
例えばこちらは、アーチ窓の前のコンセントについて、
スタイルハウスさんとイメージを共有するために作った資料。
普通は、コンセント同じ場所に上下2個なんて付けないけど、
こんな感じでちゃんと意味がある。
家全体に対してこんな風に考えるのは本当に大変で、
何度書き直したか分からないくらい。
スタイルハウスさんには、配線図の書き直しでかなり工数を
使わせちゃったけど、おかげさまで納得の行く配線図ができました
ちょっと分かりにくいけど、
こちらは室内で UHF (地デジ) の受信レベルを確認しているところ。
どうも、後ろにそびえる山のせいで、あまり受信レベルが良くないらしい。
じゃあということで、家の裏側の屋根に登って受信レベルを確認。
ここだと、家中に六分配しても大丈夫なレベルで受信できているらしい。
ということで、地デジアンテナは家の裏側の屋根(に近い壁)に取り付けることに。
スカパー!のアンテナ (BS/CS110) は、
スカパーの無料設置キャンペーンで付けてもらおうとしていたのだけど、
屋根付近への設置は無料対象外なので、地デジアンテナと同時に
電気屋さんに同じ場所につけてもらうことにした。
(追記:やっぱりこれもやめて、アンテナは全て自分で取り付けることになった)
こちらが、その地デジと BS/CS110 のデータを室内に引き込むところ。
黒いケーブルは同軸ケーブル。 タイプは S-5CFB。
S-5CFB というのは、テレビ用の同軸ケーブルの 「グレード」 のようなもの。
例えば、S-5CFB の S は、「衛星対応」 という意味。
地デジの電波より、BS/CS110 の電波の方が、周波数が高いのだけど、
その高周波信号を伝送するのに必要なスペックを備えています、ということ。
家を建てることになるまで、テレビのケーブルにタイプがあることなんて全く知らなかった。
古いものでよくあるのは、3C2V というタイプで、これはかなり減衰が激しい。
テレビの映りが悪いとき、もしケーブルが 5CFB で無ければ、ブースターを付けるよりも
ケーブルを交換した方が受信レベルは高くなる可能性が高い。
、、、などなど、書きたいことがいっぱいあるのだけど、書くとキリが無いのでこの辺で。。
あと、当初は直接配線だったのを、無理を言って CD管を使うようにしてもらった。
これで、たとえば 20年後、テレビ用のデータ転送に、同軸ケーブルではなく光ファイバーが
使われるようになっても大丈夫。
最後にこちらは、主寝室の24時間換気の穴。
…え? ベッドの真上…??
配線図を見ると、確かにここに何か矢印が付いている。。
完全に盲点だった。。。
というより、24時間換気孔の位置なんて、チェックして下さいも何も言われてないし。。
青ざめながら、スタイルハウスのNさんやHさんに電話。
ここから風が入ってきて寒いとか、そういうことは無いらしい。
必要に応じて閉めることもできるし。
また、換気口の色は白なので、そんなに目立つことも無いとのこと。
ただ、どうしても気になるようなら、今なら位置を変えることは出来る、とのこと。
大工さんに穴を塞いでもらい、電気屋さんにもう一度別の場所に穴を開けてもらう。
こういう提案をしてくれるところは、さすがスタイルハウスさん。
リカバリーが素晴らしい。
う~ん、、、と悩んだ末、些細なことであっても、関係者の方々に迷惑を掛けちゃったとしても、
今直せるものは直しておこうと思い、位置の変更をお願いすることに。
両開き窓の方はエアコンが付くため換気口は低い位置になってしまうので、
布団収納のとなりに移動してもらうことに。(赤の矢印)
で、こちらがアフター。
しっかり移動されている
(グラスウールの隙間とか防水層の不連続とかは、これから対応)
まだ穴の開いていなかったパントリーも、部屋のど真ん中に穴が開くような図面だったので、
電気屋さんにお伝えして、思い切り目立たない場所に移動してもらった。
やっぱり、できるだけ頻繁に、施工現場には足を運ぶべきです。
何といっても家作りは初めて、ど素人なんだから、スキルが足りない分は
足で稼ぐしかない。